第8章 過去
私は俯いた。
「ヒヒヒッ…全くだよ。」
「…」
「でも、強くなったんだねぇ~。聞いたら暴れだすかと思ったんだけど。」
「…ごめんなさい。」
「仕方ないよねぇ…。」
「ありがとう。」
「ん~?」
「…大事な人って言ってくれて…。」
すると、アンダーテイカーは私をソファーに押し倒した。
「!?…」
「全て知ったら、君は離れていってしまうと思ったんだよ。だから、君には話したくなかった。」
「あ、暴れだすかと思ったからじゃなくて…?」
「ん~、そうなったら小生が止めれば良いだけだしねぇ~。」
不気味な笑みを浮かべながら、アンダーテイカーは私に話した。
「アンダーテイカー。」
「ん~?」
「私のことが…嫌い?」
「…どうしてだい?」
「自分勝手だから。」
「どんな理由があっても、小生が君のことを嫌いになることなんて、ありえないよ。」