第4章 少しの間
「誰に会いに行こうと関係ないじゃないですか…!//////」
「関係ありますよ。」
「っ…。」
顔の熱も冷めてきた頃だった。先にひいたのはセバスチャンだった。ニコリと微笑み、私の額に口づけをした。そして、私から離れた。
「本当に、可愛らしいお方ですね。」
「っ…あんまり…。」
私はセバスチャンのネクタイを掴み、引っ張った。
「なめないでください。」
「!…」
セバスチャンは目を見開いた。唇が触れそうな距離だった。自分でも驚いた。こんなことができるのだと。でも、あまりにもからかわれると、仕返しをしたくなる。
「フフッ…。」
でも、すぐにいつもの表情に戻った。
そして……小さく聞こえたリップ音。
「!?…//////」
私は両手で口をおさえ、腰を抜かし、その場に座りこんでしまった。
「なっ……ななっ…!?//////」
「フフッ…何を驚いているのです?先に仕掛けてきたのはあなたでしょう?」
「///////」
ただ、顔が熱くて、何も喋れなくなってしまった。キスをされたのだ。それも、こんなイケメンさんからのキス。
「積極的なあなたも、魅力でしたよ?」
何も動揺しない彼。
「っ…//////」(決めた…。今日もアンダーテイカーのところに行く。そして、彼のことを調べてもらう!!)
そう思い、書斎の清掃を急いだ。