第20章 惹かれる
「それにしても不思議よねぇ~?」
「…何が…ですか…?」
「ん~?だってセバスちゃんは、あの子の魂が欲しくて色々こき使われてるじゃない?あなたの言うことを聞く必要は無いのに。」
「…確かに…。」
なぜ…だろう。
首を傾げた時だった。15時の鐘が鳴り響いた。
「!…すみません…そろそろ戻らないと…。」
「え~?もう?寂しいわねぇ…。」
「また、いつかお茶しましょう?グレルさんの淹れてくださった紅茶、凄くおいしかったです。」
私は微笑んで立ち上がった。
「失礼します。」
お辞儀をして屋敷に戻った。
「ふ~ん、か~わいい♡」