第20章 惹かれる
「!…セバスちゃん!!♡」
セバスチャンはチェーンソーを片手で止め、もう片方の手はメイリンの拳銃に…。
「全く、お嬢様をこんな危険な目に遭わせるなんて、どういうつもりですか?メイリン。」
「はっ…!し、失礼しました!!」
メガネをかけ直し、私をゆっくりおろした。
「あなたも、いったい何の用ですか。グレルさん。」
「あら、覚えててくれたの?嬉しいわ♡」
「メイリン、あなたは仕事に戻ってください。」
「は、はいですだ!」
「お嬢様も、お屋敷へお戻りください。」
「…わかった…。」
「あら待ってよ、私は彼女に用があるのに。」
「…?」
「あなた、私とお茶しない?♡」
「!…」
「そのようなことでお嬢様を呼び出すのは」
「しましょうか。」
「え…。」
セバスチャンが今までに見たことがないような表情をしていた。
「よろしいのですか?」
「うん、会談まで時間があるから。」
「そう!それじゃあ行きまショ!♡」