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お気に入り 【黒執事】

第3章 2人


「手当ていたします。」

「い、いえ…大丈夫です。」

「いけません。」

「で、ですが…シーツをまだ干していません…。」

「あとでかまいません。」


すると、セバスチャンの部屋に連れて行かれ、手当てをされた。


「…」(少し指を切ったくらいで…大げさだよ…。)

「はい、できました。」

「あ、ありがとうございました。」


中指に包帯を巻かれた。


「そ、それでは…仕事に戻ります。」

「はい、よろしくお願い致します。あ…その前に…ナツキ。」

「…?」


振り向くと、セバスチャンが首元に唇を押し付けてきた。


「!?…」


リップ音が鳴り、チクリと痛みが走った。


「な…何を…?」


すると、ニコリと微笑んだ。


「いえ、なんでもございません。」

「そ…そう…ですか…。」


私は部屋を出た。顔が真っ赤になった。

あんな綺麗な顔がいきなり近づいてきたらビックリする。首元を触るけど、ほんの少し濡れているだけ。


「…?//////」


忘れてしまおう。と思い、また仕事に戻った。


「ナツキ。」

「!…坊ちゃん。」

「シエルと呼べと言ったはずだ。何度言えばわかるんだ。」

「ご、ごめん。でも、今はメイドと主人なので。お仕事の時はこれでお許しいただけませんか?」

「…はぁ…わかった。」


ため息をつき、渋々了承してくれた。


「それで、どのようなご用件でしたか?」

「あぁ…その…。」

「…?」
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