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お気に入り 【黒執事】

第12章 新しい人生


「ん…ぅ…。」

「おはよう、ナツキ。」

「……アンダー…テイカー?」

「うん。」

「どうして、アンダーテイカーがいるの?」

「ん〜?君が言ったんだよ?小生と一緒に暮らす、って。」

「そう…だっけ?」

「うん。」


意識が朦朧としていた。


「…それは何?」

「ん〜?これは……君の……いや、なんでもないよ〜?」


アンダーテイカーは小瓶を棚に閉まった。その時だった、葬儀屋のドアが開き、小さい男の子と背の高い男性が入ってきた。


「アンダーテイカー!ナツキはどこへ……!…ナツキ!」

「!?…し、シエル!」


シエルが私の両肩を掴んだ。


「あ…あぁ……早く、帰るぞ。」

「どこに?私…ここに住む…から。」

「!…何言って」

「伯爵、その子はもう、伯爵の知ってる子じゃないよ?」

「…どういうことだ?」

「その子の魂を入れ変えたんだよ〜?彼女がカミルに殺される前の記憶を蘇らせたんだよ〜?」

「!…勝手なことを…!」


シエルがアンダーテイカーを睨みつけていた。


「…あ、アンダーテイカー?」

「ん〜?」

「わ、私は…ここにいてもいいんですか?」

「もちろん。」

「ダメだ、帰るぞ。」

「っぁ…。」


シエルに手をひかれた。私は立ちあがった。
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