第2章 来栖 龍之介・壱
「ねぇ…直接触って?」
そう催促され、彼女の胸元を開く。
想像以上に大きな胸…男なら誰だって魅力的に感じるだろう。
(このまま本当にヤるのか…?)
泉の命令とはいえ、今だ戸惑いを隠せない。
そんな俺の気持ちを汲み取ったのか、彼女が妖艶に微笑んできた。
「来栖くんて案外真面目なのね…。人妻を抱くのは初めて?」
「……、」
その言葉にこくりと頷く。
泉と出会う前は女を取っ替え引っ替えしていたが、相手はみんな後腐れ無さそうな女ばかりだった。
俺は面倒な事が嫌いだ…人妻なんてもっての外。
「じゃあ今夜はお互いたっぷり楽しみましょう?来栖くんだって…普段百合香ちゃんとは出来ない事してみたいんじゃない?」
「っ…」
「ふふ…なんて。こんな事言ったら百合香ちゃんに怒られちゃうかしら」
クスリと笑って唇を重ねてくる彼女。
柔らかく吸い付いてくるような唇…否応なしに俺の雄が反応してしまう。
「まだ少し緊張してるわね…。私がその気になるよう可愛がってあげる」
「ぁっ…」
ズボンの上から股間を撫でられる。
しばらく焦らすようにソコを撫でていた彼女は、ファスナーを下ろし緩く勃ち上がっている俺のモノを取り出した。
「すごい…ホントに大きいんだ…。旦那とは大違い」
「……、」
"ホントに"という言葉が引っ掛かる。
まさか泉は俺の股間のサイズまで彼女に伝えているのか…?
「ねぇ…来栖くんも私のおっぱい気持ち良くして?」
そう言われ、今度は本格的にその胸を愛撫した。
やわやわと胸を揉みながらその先端を口に含む。
彼女はその愛撫に甘い声を漏らしながら、俺のモノを上下に扱き始めた。
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