第3章 告白の後の話
「…ん……」
次のキスは甘さが入っていた。
ツバキがいるのに、
何て野郎だ。
それでも受け入れてしまっている私はもっと馬鹿野郎だ。
悔しくて涙が出そうだ。
堪え切れない。
「ツバキちゃんとね、別れたよ。
信じられないよ。あんなに可愛い子と俺が別れちゃうなんて。」
また少し唇を離して話を始めた。
今何て言った?
別れた?
かつてないぐらい
カカシは本気だったはずだ。
なんなら結婚でもするのか、と、思ってしまうぐらい真剣に
ツバキを好きだったはずだ。
何故別れた?
「の事なんか、全然対象として見てないし、前の告白なんか少し引いたからね。あんな殺意むき出しの告白なんか見た事ないよ。」
でもね
そう言って彼は続けた。
「に、好きだって言われて、何故か触れたくなったんだ。
この一か月、ずっと避けられて、そばに全然いないし、いつも横にいたのに急にいなくなったら、あれって思うでしょ?」
ギュッと抱きしめられながら黙って聞いている。
涙が自然と流れている。
「一か月前のあの日から、俺はを見る目は毎日変わってきてるよ。昨日より、今日って、変わってきてる。」
そう言うと、覗きながら私を見つめた。
「どうでもいいわけないからな。、それだけは絶対覚えていて。」