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10月と君と秋風と

第1章 10月と君と秋風と


寝返りをうった時、イヤホンがぐい、と耳の中に入ってくる感覚で目が覚めた。そういえば寝落ちしたかな、とぼんやり振り替える。
確かレベルを42まで上げたから、アイテムをなかなかに消費したはずだ。うーん、今夜の拓人とのバトルは延期するしかなさそうだな…。
カチ、とスマホの電源を入れると、昨夜受信していたらしいメッセージがパッと画面に映し出される。ピンクっぽいマカロンのアイコンの隣に、「明日、楽しみにしてるね!」の文字。
差出人は、佐久間 奈緒。
…あぁ、佐久間さん。そういえば、今日、買い物に行く約束をしてたんだっけ。約束の時間は、9時。スマホが教える現在時刻は、8時50分。
「遅刻だ。」
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