第6章 勝負の始まり
対する謙信はというと・・?
謙信「なぜだ・・・なぜあのようなことをした?」
自分の行いに自室で呆然としていた。
謙信「・・・あれもほかの女と変わらぬはず・・・
なのに・・・柔らかかったな、とても・・・」
葵の唇の感触を思い出し、
そんな言葉を漏らしていた。
謙信「!?何を言っているんだ俺は・・・」
と・・・そこで下半身に違和感があり、
謙信はふと下を見る。
謙信の視線の先には、
立ち上がり袴ごしに主張する・・・
自身の男の象徴の姿があった。
謙信「・・・なんだと・・・・・・!?」
女嫌いだが、女と切片が、
そこまでなかったとは言わない。
春日山城には女中もいるし、
何より女好きな信玄、義元が春日山にいるので、
女という生き物はそれなりに見てきた。
だが伊勢姫の一件の後、
そのような欲を遠ざけてきた謙信にとって、
葵のにおいと口づけだけで、
このような反応をする自分を恥じた。
謙信「愚か者・・・これではあいつの思うつぼではないか」
謙信は己の息子と己自身を叱り飛ばす。
かくして、二人の戦いは続いていく。