第19章 死が二人を分かつまで ※R-18
・夢魔連中からの葵の処遇
禁忌の子なので、始末すべきの意見が多く、
実際彼らはその通りに動いていたが、
その行動は謙信に阻まれている。
運命の契りを結び、呪いが消失したことについて、
ならば相手の男ごと、
葵を消せば問題ないだろう、
という意見まででたほど、
葵を目の敵にする夢魔もいたが、
運命の契りと呪い発現時の謙信を見た夢魔たちは、
いやあいつを相手にするのはダメだと、
最終的に葵を追放という名の、
謙信に彼女を捧げものとして贈る形で落ち着いた模様。
葵よりもむしろ契りの相手の方が厄介とみられており、
人間は夢魔より短命なのを利用して、
謙信が人として死ぬまでは放っておこうというだけ。
(謙信が死ぬことは葵の死をも意味しているため)
でもたぶん夢魔たちの予想を裏切って、
そのやっかいな男“人間にしては”長生きすると思う。