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軍神と夢魔

第18章 婚姻の儀


光秀「軍神の心を射止めた、
   あの女子がついに嫁になったか・・・
   しかしいつ見ても普通の女子だな」
家康「まあ光秀さんに比べたら・・・
   大体の女は普通ですよ」
三成「しかし謙信殿が、
   急に安土に来られた時は驚きました・・・」
秀吉「おまけに父親役が信玄だ・・・
   事情を知らなかったら、
   同盟強化と思うだろうな・・・」
政宗「まあ、あれ見たら同盟強化、
   とはとても思えないけどな」
信長「ああ先ほどから、
   越後の龍がこちらを睨んでいるからな。
   花嫁を俺たちが見ているのが、
   よほど気に入らんらしい」
家康「見られるのが嫌なら呼ばなきゃいいのに」
顕如「同感だ」
信長「来ていたのか・・・顕如」
顕如「花嫁の横にたつあの阿呆(=信玄)、
   に呼ばれたのだ・・・」
政宗「まあ今日は争いごとはなしにしようぜ」
三成「同感です。
   このような日に舞様の作った着物を、
   血で汚すのは・・・
   申し訳ないですから。
   それに・・・」
光秀「ああ越後の龍相手に、
   あのような顔をするあの娘にも悪いからな」
秀吉「・・・・・・そうだな」
安土武将と顕如の先には、
誓いの口づけと称し、
葵に深いキスをする謙信と、
それに対し真っ赤になる葵の姿があった。
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