• テキストサイズ

軍神と夢魔

第17章 魂の契り


葵「裏切り者でも、
    たった一度でいいお兄ちゃんに・・・
    家族って認めてほしかった・・・」
幸村「・・・そうかよ・・・」
幸村はただぶっきらぼうにそう返す。
葵「親を死なせた挙句に
    謙信様を巻き込んだのが、
    申し訳なくて・・・」
佐助「・・・・・・」
佐助は何も言わずただ葵を見つめていた。
葵「なのに・・・なのに・・・
    魂の契りとか運命とか・・・
    私なんかを必要としている・・・
    その事が嬉しいって思えて・・・
    そんな醜い自分が何より許せない・・・」
謙信「・・・・・・それがお前の答えか」
謙信はふっと笑みを浮かべると、
葵の身体をふわりと抱きしめた。
葵「謙信・・・様・・・・・・?」
謙信「醜いものか・・・
   お前は誰よりも美しい」
信玄「そうだ・・・そんな涙を流せる子が、
   醜いわけがないだろ」
義元「そうだね・・・あの姿も俺はいいと思うよ?」
幸村「あいつらはどうか知らねえが、
   俺らにはお前が必要だ」
佐助「それに家族がほしいなら、
   謙信様に頼めばいい」
泣きじゃくる葵の頭を、
五人の男たちはかわるがわる撫でる。
/ 257ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp