第4章 明かされる正体
幸村「佐助・・・なあこいつ何言ってんだ?」
佐助「えっと俺たちの国の言葉だ・・・
とりあえず彼女の相手が、
とてつもなく面倒くさいと・・・
そう思ってくれたらいい」
信玄「そんなに面倒な相手なのか?」
佐助「はい・・・というかその条件に当てはまる男、
少なくとも俺は一人しか知りません」
幸村「誰だよ俺らも知っている奴か?」
信玄と幸村はかわるがわる佐助に質問をする。
佐助「ああ・・・よく知っている人だ・・・
なぜならその条件に当てはまる人・・・
それは謙信様に他ならないからね・・・」
佐助はため息をつきながら、そう告げた。
その一言に二人は、
葵の試験が平穏無事に、
終わらないことを二人は察する。
幸村「よりにもよって謙信様かよ」
信玄「あの女嫌いに・・・なあ変更できないのか?」
信玄は善意で葵にそう聞く。
変更がきくなら、別にあの男でなくても、
そう純粋にそう思ったのだ・・・・・・
いくら襲撃してきた夢魔とはいえ、
こんな小さな女の子に、
つらい思いをさせるのは忍びない。
男ならそれこそこの場に3人いるのだから。
葵「変更できないですね・・・決まりなので・・・
ねえ佐助やっぱりこれあの人なんだね・・・」
佐助「ああ・・・たぶん謙信様だと思う。
オッドアイは左右の目の色が違う人のこと。
カリスマ・・・つまり軍神と呼ばれる、
謙信様は当てはまっている。
ヤンデレはまああの人、
部下愛がゆがんでいるから・・・」
葵「・・・たぶんというか完全にあの人じゃん・・・
どうしよう・・・完全に警戒されている」
葵はうなだれた。
その様子に佐助、信玄、幸村もため息をつくのだった。