第14章 戦いの始まり
謙信「分かった。ただし危ないと判断すれば、
天幕など安全な場所に置く。
それだけは分かれ」
葵「・・・はい」
信玄「いいのか?謙信」
謙信「どのみち狙いは葵だ。
越後に残しても残党がおらぬとも限らん」
幸村「そうですけど」
謙信「それに俺がそばにいた方が、
葵にはよかろう。
戦が長引いてまた倒れられたら面倒だ」
佐助「・・・謙信様頼みますから、
天幕で盛るのだけはおやめください」
謙信「それは保障せん・・・といいたいが、
葵の声をほかの男に聞かせるのは不快だ。
天幕でというのは、やめておいてやる。
・・・細かい話をする。
葵。お前は先に部屋に戻っていろ」
葵「はい・・・」
葵は部屋に戻っていった。