第13章 口直し ※R-18
葵はそれに気を良くしたのか、
謙信のモノを口いっぱいに頬張る。
次の瞬間葵の手が謙信の下の毛と、
そばにある袋を優しくなでた。
そして葵は一度口を離すと、
そのまま謙信の袋を優しくなで続ける。
葵「そういえば、
人間はここの毛をお守りにするって、
聞いたんですけど本当ですか?」
謙信「どこでそんなこと覚えた」
人間のいらない知識ばかり覚える葵に、
謙信は目の前の少女のことが少しだけ心配になった。
葵「本当なんですか?」
謙信「迷信だ。そしてお前が俺の毛をもらっても、
お守りにはならん。
男が女のものをお守りに、
することはあるようだがな」
葵「意味あるんですか?」
謙信「俺は持ち歩いたことがないから知らん。
ただそういうのにすがってでも生き残りたい。
そういう男もいるというだけだ」
葵「ふうん・・・残念です・・・
謙信様あれこれくれるから、
ここの毛もよこしてくるかと思ったのに」
葵は謙信の袋をなでながら、
そんなことをつぶやく。