第13章 口直し ※R-18
謙信の部屋で葵はいまだ咳き込んでいた。
謙信「つらいか・・・?」
謙信はそういうと葵に水を渡す。
謙信「まずは口をこれで濯げ・・・
口づけをしたときにほかの男の味がしては、
俺が冷静でいられる自信がないからな」
本当はすでに冷静を失いかけているが、
自身の立場が理由で怖い思いをしたこの少女を、
これ以上苦しめることはさせられないと、
冷静なふりをした。
葵は、水で口を濯いでいた。
葵「お手数をおかけしました。」
謙信「おい、お前。まさか水で口を濯いで、
俺が終わりにすると、
そう思っているのではあるまいな?」
葵「え・・・?でも口の中にほかの人のが・・・」
謙信「だろうな。だから俺ので上書きをしてやる」
謙信はそういうと葵に口づけをした。
謙信「・・・まずいな」
よその男の欲がまだ残っていたのだろう。
謙信は顔をしかめた。