第3章 囚われの夢魔?
??「囚われの姫がここにいるというのは本当かな?」
??「ちょ信玄様!
危ないやつなんで近づかないでください」
葵「?」
佐助「くると思ったけど早いな・・・」
葵「誰?」
??「失礼。俺は人呼んで”甲斐の虎”武田信玄だ」
??「俺は真田幸村」
葵「信玄と幸村・・・?」
幸村「ちょ・・・馬鹿野郎!!信玄様だ」
葵「・・・?すごい人なんですか?」
幸村「すごい人だ!!」
呼び捨てにされた信玄は驚いた顔をしたと思ったら、
その様子が面白かったのか笑いだした。
信玄「これは一本取られたな。
謙信を襲う無謀な曲者が出たと聞いたから、
どんな奴かと思ったら・・・
本当に俺たちのことを知らない童女とは」
佐助「そうですね。
俺や幸村のことはともかく、
信玄様を呼び捨てにするなんて、
知っていたらできません」
信玄「で?お嬢ちゃんは何が目的かな?」
幸村「信玄様!!何考えてるんですか!?」
信玄「命を狙ってないなら、
場合によっては、
目的を果たさせて放り出した方が、
合理的だと思わないか?」
幸村「まあ・・・それはそうですけど・・・」
佐助「そのことなんですが・・・
ひとつ気になる話が・・・
葵さん話しても?」
佐助は先ほどの葵のつぶやきを
皆に教えるか葵に問いかける。
葵はその言葉にしばし考え込んだ。