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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第133章 臆病な彼女を見詰める彼





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私達は一先ずホテルから程近い湖周辺のリゾートエリアから観光する事にした


した、とは言っても効率的な行動を好む彼の立てた計画をまんま遂行しているのだが私の希望が見事に組み込まれた行程には流石としか言い様が無い


街に入った時は赤茶けた色の建物がズラリと並び海外の下町を思わせる雑多で入り組んだ雰囲気だったが

湖周辺の景色はまた装いが違っていた

本当にいつも見ている太陽と同じなのか疑わしい程に燦々と照らす陽の元、見事なターコイズブルーに輝く湖は一周20分程


周囲を回りながら景色を眺めるだけでも楽しいが止まらない


水辺という事もあり草木も生えているけれど緑が根を張る地面はやはり赤茶けた砂丘の砂と変わり無く不思議な光景を見せている


更に湖を囲むエリアの建物は中心部と違い白や金という色味が多く


少し進んでは写真を撮るだけでも十分に充実した観光スポットに成っていた

賑わいはあるもののゆとりを持って道を歩けるのは人々の生活圏では無く、完全に観光客の宿泊エリアと成っているからからかもしれない



忙しなく景色を眺めながらも


「わー!見てください!ボートに乗れるみたいです!」


私の胸を一段と弾ませたのは小さな波止場だった

ピンクや黄色のカラフルな手漕ぎボートが美しい湖に浮かんでいてきっと彼と乗れたなら楽しいだろうなんて見上げた先


「明日乗る予定。」


彼は眩しさに瞳を細めながら呟きを落とした



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