ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第124章 近付いた心と隠された本当
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私達は交代で入浴を済ませた後、ソファーに座っていた
「ボクのマジックを見てくれない?♥️」
というヒソカさんの提案を断る理由も無く受けた事で目の前では見た事も無い凄技が次々に披露されていた
アルコールも入った事で馬鹿みたいにテンションが上がり拍手に次ぐ拍手を贈る
目の前で消える花や突然飛び出すコイン
ヒソカさんの能力が為せる技だと頭で解っていても念の見えない私に種の無いマジックは神技なのだ
手の中のトランプを何処かに消して人差し指をスッと向けたヒソカさん
「じゃあ次は催眠術をかけてあげるよ♥️」
「催眠術?」
「うん、今のマジックよりももっと凄いよ♥️」
「えー!!お願いします!!楽しみ~!」
今以上に凄い事があるのかとワクワクと弾む胸
ニッコリ笑顔のヒソカさんに瞼を閉じる様に促され肩の力を抜く
「10数え終えたら目を開いてね♥️」
「はい!」
静かにカウントする声を聞いている内に何故か身体からみるみる力が抜けて行き何か大切なものが霞んで遠退いて行く
「…………5………4…………♥️」
不安感を覚えた時には既に頭がクラクラとして思考が巧く働かず全てが真っ白に成っていた
「………3………2…………1…………♥️」
私は自分自身その後目を開いたのか覚えていない
只ヒソカさんの声が聞こえた気がした
「催眠術成功………これでボクたち恋人同士だね…………♥️」