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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第118章 ブルーフラッシュ




__________"



19:07



私は今キッチンに立っている


ハートはメラメラと燃え上がり、友人に喜んでもらえる最高の夕飯をと勇み立っている



私の逞しい想像力によりヒソカさんの知らぬ場所で私に好意を寄せている設定を勝手に着せそうに成ってしまった罪悪感


ヒソカさんは只何気無い昼間に話してくれた言い伝えの話を意識無く話しただけなのに………


私は事もあろうに………………




「…………くッ!!」




とにかく滅茶苦茶個人的な謝罪の思いを隠しながらも私は腕を奮っている

今後同じ過ちは犯さないと胸に刻みながら野菜を刻んでふと我に返った





(…………あ、優雅な調理姿…………)




そもそもの目的が忘却の彼方だった


私はヒソカさんの料理している最中の優雅さに憧れていたのだった……


先程まで雑とは言わないにしても荒ぶっていた手元を思い返してげんなりする


優雅が聞いて呆れる…………ヒソカさんの足元すら見えない間抜けな姿だ……なんて思えば肩の力が抜けて大きな溜息が漏れた




「どうしたの……?♠️」




瞬間に音も無く傍に立ったヒソカさんが思いの外の近距離で顔を覗き込んだので驚いて一瞬固まってしまったものの

僅かに下がった眉、心配気な表情を浮かべた優しい友人に素直に話してみる事にした




「………あ、あの………ヒソカさんが料理してる時の動きというか……凄い綺麗やったから真似しようと思ってたんですけど全然出来てなくて…………」



只でさえ手間を掛けてしまっているのに要らぬ心配まで掛けたく無いと言うのと

友人なのだから遠慮せずに聞いてしまえば良いのだと単純に思っての事だった


おずおずと伝えた声にクスクスと笑ったヒソカさんは



「じゃあ一緒に作ろうか♥️」



穏やかな微笑みで優しい提案をしてくれた




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