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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第115章 渦巻き始める時






小さな丸い入江にエメラルドグリーンの波が寄せては返す

小さな窓から見える小ぢんまりとした砂浜は白く輝き、落ち着く雰囲気のログハウスに私とヒソカさんは居る

日に焼けた木製テーブルから芳ばしいトーストの香りが漂い室内を見渡せば必要最低限の家具が並ぶ此所はヒソカさんの隠れ家らしい


電波も届かない辺鄙な土地は見渡してみても只雄大な自然が広がり、後に無人島なのだと知った


突然の出来事、間近に感じた死に混乱し、怯えていた私は思考を働かせる間も無く船に揺られていた事を思い出す

その間ヒソカさんが何を話していたかは思い出せないけれど随分と柔らかい声色で私を気遣ってくれていた


これでヒソカさんが私の命を助けてくれたのは二度目の事

ヒソカさんの話してくれた事に疑いの余地は無かった


………………だけど彼と連絡が出来ないというのは別問題で

彼がヒソカさんに頼んだ事なのだから状況を把握は出来ていても自分の近況を報告出来ないのは不安な事だった

電波が無いのだから勿論彼からの連絡も無い



「………沙夜子、そんなに気になるならボクから彼に連絡してあげるよ♥️」


気が付けばレストランで出てくる様な素晴らしい朝食を前に私は俯いていて、ヒソカさんの声に顔を上げた


「ほんまですか!!じゃあ私も!「だーめ♥️」


「…………え………でも!」



「沙夜子ちゃんを狙う誰かに見つかっちゃったらお仕舞いだろ?此所なら見付かりっこ無いんだから動いちゃ駄目。ボクがイルミにしっかり連絡してあげるから……ね?♥️」



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