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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第109章 出来る彼氏のミッション



________"






夕飯は本当に自身の好物ばかりだった



「美味しい。」


「うへへっやったぁ!」


「…………。」


彼女は上機嫌なまま酒を飲み自身も其れに付き合った


彼女はやはり記念日なんて言葉を口にせずプレゼントを渡すタイミングが掴めないまま


飲み始めてどれくらい経つだろう


タイミングをはかるのも無駄かと思い何の前触れも無く箱を出した



「はい、これ。」


「…………え…………」


「…………一応ね。」


「……覚えててくれたんですか……?」



彼女の瞳がキラキラ輝いて涙が浮かぶ


「……………まぁ………。」



なんて真っ赤な嘘を吐きながらプレゼントを手渡した



酒のそれとは違う赤に染まった頬

自身の贈ったネックレスに彼女は満面の笑みを見せた



「それずっと付けてるし、こっちに変えなよ。」


「っ………はい!ありがとうございます!」



シンプルな服装が多い彼女に似合うネックレスは前と変わらないダイヤモンドを選んだ


早速首筋に光るダイヤ



「一生つけます!ずっと大事にします!!イルミさん大好き!」


なんて大袈裟に喜ぶ彼女は知らないのだ


小ぶりなダイヤのトップ部分が実はスライドする様に成っていてその中に自身の写真を埋め込んだ事


全く理解出来ないが自身の写真集を作成する程の奇行をやってのけるのだから他愛ないだろう


そしてペアに成っていた男物を自身が身に付ける事は無いけれどその中には彼女の写真が入っている事を

………口が裂けても教える気は無い





「今日イルミさんの大好物ばっかり作ったんですよ!」


「知ってる。」






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