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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第98章 サービスの正体







7本の小瓶は各々中身が違うらしく黄、ピンク、オレンジ、青、ターコイズグリーン、白、紫と色鮮やかで裏側を見てみればバスソルト、と書いてあった


シンプルでオシャレなパッケージに胸が踊る



ホテルのサービスでこんなに嬉しい気持ちになるだなんて想像もしていなかった


此れまで宿泊したどのホテルよりも素敵なサービスにテンションがうなぎ登りである





「今日使おうっ♪」




馬鹿みたいな笑顔で鼻歌を歌いながらリビングへ戻れば見える可愛い風船



「おやつ~おやつ~♪」





私はご機嫌でジェリービーンズに手を伸ばして






パァンッ!!






唐突に弾けた風船の音に無様に転んだ





「………いっ~………」



ハラハラと舞う紙吹雪



そして割れた風船の中からヒラリと一枚足元に落ちたカードに唖然とする





数日前から様々なサービスを受けた私は其の全てをホテルからのものだと思っていた


可愛いトロピカルジュース

頬が落ちてしまいそうに美味しいステーキとワイン

そしてお洒落なジェリービーンズとバスソルト



…………素敵なサービスの数々………



唖然とカードを見詰めて思い出すホテルマンの姿


妖艶な口元



私はこの数日知らず知らずの内に毎日顔を合わせていたのだ







唖然と手に取ったカードは其の正体を知らせるには十分なものだった








「…………トランプ………」





視界に映ったハートのA






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