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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第2章 やけ酒の1ヶ月






彼が居なくなって1ヶ月が過ぎた



いつの間にか終わっていた年末年始


正月は流石に実家に帰ったが私の痩せように家族や親戚からかなりの心配をされた


仕事も流石に休み続ける訳にも行かず突如私のアパートを訪問した藤木に背中を押されて出勤している

最近では母、もしくは藤木にやけ酒に付き合ってもらうのが日課である



「食べへんくせによく酒飲めるな」


とは藤木の台詞だ


私は彼が消えた翌日クロロさんを訪ねた



________"




「あの…………イルミさん消えました………」



「あぁ。俺達も今日明日じゃないか?」

「だろうね♦️」



広々とした綺麗なマンション


しれっと目の前に現れた性悪ピエロに反応する元気は私には無く


「ここは好きに使ってくれ!鍵渡しておく」


「………え」


「一括購入だし諸々の支払いは口座に入ってるから引き落としだしあと10年は普通に住めるから♥️」


なんて現実味の無い話しよりも



「…………お二人も消えるんですか……」



「あぁ、まぁ。」


「元の世界に帰らなくちゃ♦️」


目の前の彼の面影が消えてしまう事の方がショックだった


解っていた。解っていた事だったが彼等まで消えてしまえば本当に彼が存在したのかさえ解らなくなる


形振り構わずに泣き出した私は二人を困らせてしまったが


その代わりに綺麗なマンションへの立ち入り許可と莫大に残されたお酒を頂いた




つまり今の私は無料でやけ酒し放題という訳だ





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