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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第17章 スノードームを見る1年3ヶ月






元の世界に戻って1年3ヶ月が過ぎて2度目の春が訪れた


春は良い


頭の沸いた馬鹿が一気に増えて仕事は繁盛期に入る

休暇なんて要らない


休んでしまえば彼女へ想いを馳せて1日が終わるのだ

不毛にも程がある


両親から見合い話を持ち出されたあの日から毎日の様に届く冊子

気に入らないとはね除けても次の日には新たに身売りされた娘の写真が届く

これだけ暗殺者や裏家業の家があるなら人類は皆殺しされるなんて思うが
繁盛している所を見るとまだまだ仕事には困らないだろう


ホテルの一室にボディーガードとして潜入し、裏取引に立ち合う

目の前でブクブクと皮下脂肪を蓄えた下品な男が今回のターゲットだ


造作も無い


ワイシャツ越しに素肌へ針を刺し込みジャケットを羽織れば武器の持ち込みは簡単な物で、両横のボディーガードの頭へ針を投げた後にデブの後頭部に針を数本刺してやれば喋るお人形の完成だ


「流石ゾルディック………美しい手さばき」


「そういうの良いから。そいつを喋らせられるのは15分間だよ」



依頼人はデブと取引していた髭の男

なんでもデブの肉声を残してデブの牛耳る会社を吸収したかったらしく俺が適任との事でやって来た訳だが


手応えの無い仕事の割には時間を取られて少々苛立っていた


デブを喋らせた後に針を抜き取れば完全な死体と成って床に転がる



「報酬は本日中に入金宜しく」


仕事が終わったなら即座に離れる




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