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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第71章 パーティーの知らせ




10月31日



彼が帰宅すると同時に私は頭を下げていた

やはり彼等の訪問を隠すのは心苦しく真実をありのまま話したのだ




(………………やばい………………)



しんと静かな部屋に私のけたたましく早い鼓動だけが響いて聞こえる

病みイルミさんが降臨する事は覚悟の上でも怖いものは怖い
彼自身が怖いと言うより私に無防備な素を見せてくれる彼の心の扉が閉じてしまいそうで怖かった

彼の性格は勤勉で気真面目だと私は感じる

嘘は付かずyesとnoがはっきりとしたタイプで私とも素敵な恋人として誠実に関係を築いてくれている

そんな彼の信用を失えばきっと私に接する態度も心の距離さえも離れてしまう

私が無い頭を悩ませ出した結論は隠した後にバレてしまうより自身から白状してしまう事だった

せめてもの誠意を伝えたかった


静まり反った部屋に溜息が落とされ私はぎゅっと瞼を閉じて彼の言葉を待っていた






「知ってる。」





予想外の呆れた声色にガバリと顔を上げれば不機嫌に眉を潜めた彼が私を見下ろしていた


お叱りの言葉、はたまた軽蔑の眼差しを覚悟していた私は肩透かしをくらいポカンと口を開く



…………知ってるとは………何故……?



メールの文面や電話ではしっかりと伝えられるか不安で私は今日迄あの出来事を彼に話さなかった


そんな彼が出来事を把握しているとは…………?




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