• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第70章 訪問者の確信





「喉が乾いたんだ、先に何か飲ませてくれ。……其れに積もる話しもあるだろう?」


なんて身勝手にコーヒーを注ぎ入れるクロロさんと何がおかしいのか笑い声を上げるヒソカさんに目が点に成る


「いつまでも突っ立ってないで沙夜子も座れよ」


なんて爽やかな笑顔で勧めるクロロさんが持っているのは私のマグカップだ


(……………おかしい………ここはイルミさんと私が泊まってるホテルやんな……………?)



「平気だよ、少しくらいバレやしないさ♥️」


「っ………全然平気じゃないです!!!」


「あー……イルミが怒る?」


「………っ………」


「まぁまぁ、沙夜子ちゃんが叱られる様な事はしないから座りなって♥️」


……………既に叱られるレベルを超えている



しかし彼等は私が単身部屋を出て行こうとも決して動かないだろうと思った


私が出て行って彼等が部屋に居座るなんて本末転倒な上に意味不明過ぎる


私は説得の路線を変更し

お茶を一杯飲み切ったら二人には御帰宅願う事に決めた


……………こんな場面に彼が帰宅したらと想像するだけで生きた心地はせずソファーに座っている筈なのにフワフワ空中を漂っている様な錯覚をした



_________"



一人でコーヒーブレイクを始めたクロロさんは放っておき
私はヒソカさんにコーヒーを出す

私は無断ながら彼のマグカップを使用する事にした



彼等二人が部屋を訪ねた理由は非常にシンプルだった

ヒソカさんが私の事をクロロさんに話したらしいのだがクロロさんは先程の反応を見ての通り信じなかった

其れならば直接見れば良い…………と


……………で、………見て何だと言うのだろう……………


ヒソカさんはクロロさんに嘘つき呼ばわりされるのが不愉快だったのだろうか

……嘘つきを自身で広言しておいて随分ナイーブだ………そんな訳が無い


私の憶測が正しいとするならば極度の自由人の彼等は要するに暇だったのだと思う………



/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp