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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第70章 訪問者の確信






こんな事になるならばあの日体型等気にせず彼に抱かれていれば良かった………

もし私が死んでしまったら彼はどうなってしまうのか……今迄考えた事も無い思考が巡る



彼に出会えて良かった

彼に触れ沢山の愛を感じた

彼と一緒にいられるなら私は幸せだった

最後の時も彼と共にありたかった………



絶望の中シーツを捲り上げる手が視界に入り大きな骨格から相手が異性である事が確認出来た




…………例え非力に捩じ伏せられるだけでも…………すんなり殺されて堪るものか…………


私は全力で抗おう


気持ちだけは彼の傍に


強く意思を固めたその時だった




「みーつけた♥️」


「っ……………」



見知った友人がベッド下を覗き込む姿が唐突に入り込み
張りつめていた物が一気に緩んだ私は馬鹿みたいに号泣した




________"



わんわん声を上げて涙を流す私をあやす様に抱き締め背中を撫でるヒソカさんを見上げながらも只安堵する心に身体が震えた

まだ私は彼と生きられるのだと実感すれば溢れる想いは止めどない




…………しかし命の危機では無いと認識した途端に冷静さを取り戻すのは早かった


"部屋に招き入れてはならない"


私が招き入れた訳では無いにせよ今の状況を彼が目撃したならば激怒する事は間違い無いだろう


なんて考えながらヒソカさんの胸板を押し退けて身体を離す



確か聞こえた足音は二人分ヒソカさんの他にも誰か居た筈だ


……………其れが彼だったなら非常にまずい………………


家具どころかビルその物を破壊しかねない……………


先程の大号泣が嘘の様にぴったり止み、代わりに溢れ出す冷や汗をそのままに辺りを見渡した





彼等の様に超人的聴覚を持ち合わせていないので聞き間違えたのだろうか………と思ったその時


視線に捉えた人物の姿に私は声を上げていた



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