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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第11章 色の無い世界での一週間






得体の知れない現象を解明すべく俺は彼女を見ていた

話も良く聞いた


彼女の行動を目線で追う毎日


風呂上がりの彼女を見て胸が騒がしいのが解ったがそれは男なら誰しもが持つ本能だと思った


解った。俺は本能で愛欲的に彼女の身体を求めていたのだ。


謎は解けた



隠れ家を探す際に裸を目にしていたし仮にも異性だ


こればかりは仕方がないが彼女を襲う事を考えると彼女の泣き顔が浮かんで胸がズキリと傷んだ


彼女に拒絶される事に恐れを感じた



……………………何故…………?







その日見た夢は彼女と唇を重ねる夢で



「……嘘でしょ…………」


一足先に目覚めた俺は彼女の寝顔を見詰めた


呑気に眠る彼女は俺が一度は襲おうと考えていたなんて知るよしも無く


「………勝手に夢にまで出て来ないでよ………」



短く唸った彼女の寝言に早まる鼓動


夢のせいだ………変な夢を見たから……



勝手に頭に居座らないで


勝手に心に居座らないで






ある日彼女の携帯に出て見れば知らない男からの電話だった


瞬間的に込み上げたのは嫉妬にも似た苛立ち



冷静に対処出来ずに冷たい態度で彼女に接し、風呂場に逃げて溜息を付く



「…………何やってるんだろう。」



罪悪感にも似た胸のざわめきと自身以外と話す彼女への苛立ちは自身には理解から遠い感情だった


………赤の他人だ


家族でも無い女を俺は一体どうしたい………



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