ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第44章 意味深な置き手紙
緩く力を込めれば簡単に変わる形にやわやわと触れながらも胸元に唇を落として行く
時折漏れ出す官能的な声をもっと聞きたくて控え目に主張する胸の先を指先で弾けば彼女はまたピクリと身体を跳ねさせた
どんどん上がる熱をそのままに顔を上げる
彼女は気分では無いかもしれないと思ったのは僅かな理性が働いたからだった
今更気分では無いと言われても気分にさせるしか無い訳だが
………………………………。
顔を上げた先、彼女はスヤスヤと熟睡していた
長い溜息が漏れる
身体に触れれば反応はしても彼女の寝込みを襲っていたも同然で…………
独り上げていた熱は虚しくもぶつける宛が無くなってしまった
「…………沙夜子……呑気に寝てないでよ………生殺しなんだけど」
なんて呟きも彼女には当然届かず
ぶつけようの無い想いに柔らかな谷間に噛み付いた
少し痛そうに声を上げた彼女だが
………………反省なんて絶対にしない。
人一人も通らない路地を眺めながら漏れそうな溜息を何度飲み込んだだろうか
(面倒に成ってきた……早く帰りたい………沙夜子は何をしてるだろう。)
なんて考えながらもターゲットに八つ当たりする事を決めた