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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第155章 汗ばんだ夜







只何も出来ずに羞恥に座り込んだまま数十秒が過ぎても彼は一向に動かず余裕の中に本能を漂わせたまま此方を見ている


下着だけを目隠しに残した姿やその色香に彼を求める気持ちは膨らんで膨大な羞恥とせめぎ合う


助けを求める様に彼を見詰め返してみても「どうしたの?」とでも言いた気に眉を上げただけで彼の意地悪な表情は変わらない


自ら服を脱ごうにも決心が固まらずまごまごするばかりだが





…………だけど誤解だけはされたく無い

彼との行為自体を拒んでいるのだとは絶対に思われたくなかった

私だって彼を求めているし心底愛している

そんな彼と愛を重ねる時間は私にとって本当に幸せで特別な時間なのだ



未だ私を待つ彼は今何を思っているだろう………

少しでも抵抗されていると感じていたら…………なんて考えれば自然と動いた手

私は彼が見守る目の前で自ら下着姿を晒した


彼の待つベッドへ足を踏み出した私は恥ずかしさで今にも爆発してしまいそうで

そんな私を甘やかす様に言を漏らした彼は悪戯に微笑んだ


「よくできました。」


途端に抱き寄せられてベッドの縁に腰掛けた彼の膝上に誘われ至近距離で向かい合った


ドキドキと耳にも煩い心臓の音、まだ触れられていないのにほんのりと体温を上げた身体


彼の瞳から先程迄の余裕が消えて雄の本能が滲めばゾクゾクと粟立つ肌


見詰め合ったのは束の間で途端に髪を乱暴にかき乱され呼吸もままならない激しいキスが唇をふさいだ

まるで噛み付く様な深いキスは何度も何度も角度を変えて繰り返され隅々まで彼に犯されて行く

脳内に響く舌が絡まる淫靡な水音とまるで愛撫を受けている様な快感は思考を遠ざけて

酸素を求め足掻く力も出ない程身体が震えた




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