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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第149章 私がかける言葉






05月21日



嵐の様な宣戦布告から数時間



私は正気に戻っていた


ランさんから提示された勝負のルールは明日の夜21時に彼が帰宅するかどうかを賭けたシンプルな物

しかしランさんはちょっとしたゲームとやらで彼の帰宅を妨害する気なのだろう



ちょっとしたゲームとは………何だ…………?



今までの全ては彼を奪う気満々の行為だったと知り率直に浮かぶのは色仕掛け


………だが………ランさんのワガママボディをも軽くあしらっていた彼に通用するとは思えない…………


……………いや……………彼も男性だ…………男性とは下半身は別人格だと言うし……………

しかも彼は自己申告により性欲旺盛だ


……………いやいや…………私とアパートで暮らしていながら一切の女性の影無く清らかな関係を築いていた彼が簡単に色仕掛けに掛かるとは……………



うん、色仕掛けは無いな


多分私がそう思うくらいだからランさんも色仕掛けは使わないだろう………………………多分




私は意味があるのか無いのか全くわからない敵の分析をしながら虎視眈々と勝負に挑んでいた



明日の晩まで時間はまだあるのだ


私に有利なこのフィールドに彼は今夜も帰宅する


大きなフライパンを振るいながら額の汗を拭う



愛情たっぷりの手料理攻撃!!!


男性の胃袋を掴めと聞く通り美味しい料理とは家に帰りたくなる理由のひとつになる

人間の三大欲求のひとつなのだからめちゃくちゃ大切な事だ


今までに数え切れない手料理を振る舞い、彼の好みは完璧に把握した



…………姑息だと言われても構わない


今夜は彼の大好物フルコースで出迎える!!!




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