ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第25章 ヨークシンの体育館
ポカンとしている内に大型車くらいの大きさの扉を開いた彼に連れられ入室したのは室内植物園だった
「…………………?」
「ガルシア……偽名だよ。ゾルディックだと色々面倒だしギタラクルは家族にバレてる。」
辺りを只キョロキョロと見渡す私に説明しながらも植物園を抜けた先でまた大きな扉を開いた彼は
「今日から暫くここで過ごす。ヒソカから沙夜子が来てるって聞いて、其れが事実ならパドキアから離れた方が良いと思ってね。」
「……………えっと…………」
「仕事をヨークシンの物ばかりにシフト変更したんだよ。」
「………じゃなくて…………ここ……」
彼の話しを意識半分で聞きながら私は過ごすと説明された部屋の広さに愕然としていた
私の目の前には一面マジックミラーに成ったクリアな壁からヨークシンシティーの街全体を見渡せる絶景が広がり開放的なんていうレベルじゃ無かった
こんな広さの部屋は学校の体育館くらいしか見たことが無い
開いた口が塞がらない私は何度も瞬きを繰り返し只立ち尽くしていたのだが彼がじっと私の表情を伺っている事に気が付いていつかの有馬温泉の時と同じ事を思った
有馬温泉も凄く豪華で素敵で私には敷居が高かったが今回は敷居が高いなんてレベルでは無い
しかし彼の話しによると昨夜から私の事を考えてこの部屋を取ってくれていたという事だし彼が選んでくれた部屋という部分に感激すべきだと思った
フロアごと……しかもボディーガードが何とかとか言っていたが………