ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第24章 病的ルール
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乗り込んだ巨大な飛行船には私達以外に誰も乗り込まず真っ直ぐにコックピットに向かった彼につられて後を追うと其所にはテキパキと何かしらのボタンを押す彼の後ろ姿があった
「…………イルミさん」
「んー?」
呼び掛ければ間の抜けた声
「イルミさんが運転するんですか………?」
「しないよ。自動運転で勝手に到着する」
…………自動運転…………此方の世界のハイテクは進んでいる………
自動運転なんて信用出来るのか………なんて考えてしまうが、慎重な性格の彼が平気そうなのだから平気だろう………
「………何処に行くんですか……?」
「仕事もあるからね。ヨークシンに」
「………ヨークシンシティー……?」
「あ、コミックで知ってた?」
知ってるも何も…………知っている。
ヨークシンシティーといえば旅団とクラピカが死闘を繰り広げ、ゾルディック家のお父様とお爺様がクロロさんと戦い、ゾルディック家三男キルア君とゴン君が旅団の人質にされるという様々な人物の思考や思惑が交差した話しの舞台だ
………………正直めちゃくちゃ治安が悪いイメージしか無い………