• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第135章 激しい愛と混乱の渦







ギチギチと音が鳴りそうに密着し隙間を無くした身体と身体


瞬きにも満たぬ一瞬に揺すぶられる世界


激しくふさがれた唇と濡れた肌と肌が重なって響く愛欲の水音

いつの間にかがっしりと引き寄せられた身体が只欲しいとばかりにぶつけられて


頭の中まで支配する痺れる快感に溢れる声は只彼の唇に吐息を漏らす

普段決して荒ぐ事の無い余裕な彼が乱す呼吸が短く切れて互いの吐息に交ざり

それすらも心地好く私を溶かして行き



「んんっ………ふはぁっ…………!あぁっひぁあっ!」



「………っ………沙夜子……」




絶頂の中名を呼ぶ彼にきつく抱き付きながら浮遊感の中を漂う




あぁ……私は幸せだ……


彼の愛が身体を通じて心まで強く抱き締めて


彼と私の気持ちが深く触れ合い互いの気持ちが骨の髄まで染み入る様に浸透する




「待っ……!イルっ……ああぁあっ!」


「………っ……無理」




自身が何処にいるのかさえ理解出来ぬ程の快感を与えて尚、止まぬ旋律に必死に身を寄せ


彼の肌を滴り落ちる汗にすら震える胸


長い黒髪が艶やかにキャンドルに照らされて旋律と共に視界に揺れる



「う……ん、ぁっ………あぁあっ!イル………ミさあぁっ!」



私の精一杯の呼び掛けに愛しいとばかりに情熱的な視線を向けた彼は覆い被さる様に私をしっかりと抱き締め



「………はぁっ………ん、……力抜いて……」



苦し気な吐息を漏らしながらも激しく打ち付けられる腰


止む事無く次々に巡る快感の波に溺れる様に何度も何度も目の前は白く染まり


彼の想いをこの身一身で受け止め揺さぶられ続けてどれだけの時間が経ったのか




「はぁっ…………っ……イく……」



酷く切なく表情を歪めた彼は深く深く腰を突き上げた







/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp