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じゃあ、またあとで 後編 越前リョーマ

第1章 リョーマの告白













「俺、アメリカに………………戻る」























芝生を照らしたライトが、大きく弧を描いて闇に消えた。

繰り返していた瞬きが動きを止めて。は自分の目の色がなくなるのを感じた。


(ナ ニ ヲ イ ッ テ イ ル ノ ?)


リョーマの言葉が、そうまるで
悪魔の呪文のように頭の中で繰り返しこだまする。


(ア メ リ カ ニ モ ド ル ノ ?)


今日まで会った回数はたった4回だけれど、表現出来ない愛しさが芽生えていてただ傍にいたかった。

リョーマの仕草も、声も、全て自分のものにしたくて。

抱きたいと言われた、さっきの時間は夢の時間だった。
幸せだった。


「なっ……なんで?ど……して?いっちゃ、やだよ!!」

上げたその顔は、涙で溢れていた。
わがままを気持ちをぶつける。
行かないでと……叫ぶ。

リョーマはにそっと近づいて、顔を覗き込む。

リョーマの顔は、悲しげでも寂しげでもなくて、少しだけ笑っていた。


「俺がいなきゃだめ?」

さっきまで触れ合っていたリョーマの身体には飛び込んだ。

「だめだよ!リョーマくんがいなきゃ…………っ……」

リョーマの着ているシャツを、握り締める。
リョーマの肌を感じる。
リョーマの、温度を感じる。
リョーマの…………呼吸を感じる。

なんで?
どうして?
行かないで……
行かないで……


リョーマは、ふうと大きな溜息をついての背中に手を回した。


「まだまだだね」

声を出して泣いていたの泣き顔は、動きを止めた。
リョーマの次の言葉を待っている。

「……なんで抱きたいって言ったか、聞きたい?」

「……………………」

「とりあえず、が欲しかったから」

は、リョーマを突き飛ばした。
思い切り。力を込めて。

「……なっ!!とりあえずって、なんだっ!!それっ!!」

涙でぐしゃぐしゃになった顔で、叫ぶ。
それを見てリョーマは吹き出した。



「すげー不細工」

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