第1章 花嫁の悩み
高校生時代に処女卒業した人が多くて驚いた事があったなぁ。
その中で私はヴァージンを守った…凄くない?!
当時は早く卒業した方がいいって思ったけど…。
セフレとか作るよりはやっぱり大好きで愛しい人に捧げたいじゃん?
エッチって気持ちいいって良く言うけど、最初は痛いとかっていうし…正直どうなんだろうって思ってる。痛いのは怖いけど…誰もが通る道だから仕方が無いのかな。
「なんだ、暗い顔をして…。」
「…奏(そう)ちゃん。」
こんな話の時にうちの旦那来ないで欲しいわぁ…。
「いや、新婚旅行楽しみだなって!」
「楽しみなのにそんな暗い顔なのか?」
「うっ…。」
そ、そりゃあ…言えない悩みですよ、奏ちゃん…。
「…俺が悩みを当ててやろう。新婚旅行で俺とセックスするのが初めてだから怖い、違うか?」
「ぎゃあ、当たってる!怖っ!」
「お前の考えてる事ぐらい分かる。5年付き合ったんだからな。」
一瞬の沈黙。
「…そっか、もう5年付き合ったんだね…長いような短いような…。」
「長いに決まってるだろ。…親に結婚してから子作りしなさいって言われてたからな…俺も、よくここまで何も手を出さないで付き合えたもんだ。」
「奏ちゃん、こういうのは真面目だもんね。」
「お前の人生を左右するからな…当たり前だ。」
こんな真面目な性格だから親にも認められたんだと思う。…本当はもっと早く結婚したかったんだけどね。うちの親が…うん、怖いから…時間かかっちゃったけど…でもようやく家族になれたって思うと嬉しい。