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June Brideの初夜【R18短編】

第2章 初夜の儀式


──────

「うぅ…。」

眩しい光に包まれてからゆっくりと目を開けるとカーテン越しに日差しが差し込む。

「おはよう、未海。」

「…奏ちゃん。おはよう。」

彼は既に眠りから目覚めていて、調子は良さそうだった。
手にはいちごオレという文字がみえる。

「私も…いちごオレ飲みたい。」

ベッドから降りようと布団を剥ぎ、身体を起こす。
その時に自分の状態がわかった。

「…動けない。」

腰から下がズキズキと痛むのだ。
昨日の後遺症みたいなもの?
結構この痛み厄介だなぁ…。

「安心しろ、今日は観光しない。のんびり過ごそう。」

「え、でも…折角の沖縄なのに…。」

「お前のそんな様子を見てると早く行きたくてもいけない。今日は寝てろ。」

そんな会話をしながら私にいちごオレが手渡される。

今日は1日俺が動いてやるから、と呟きながら私の頭をポンポンと叩く。

私はその大きな手の温もりが好き。
貴方の笑顔が好き。
真面目なところが好き。

貴方は私にどんな光景を見せてくれるのかな?

付き合った5年間も楽しかったけど、
彼と一緒に過ごす日々が楽しみでたまらない。
一緒に歩んでいく人生がワクワクで止まらない。

渡されたいちごオレを一口飲んで思いっきりの笑顔で返事をした。

その後、私の首にキスマークを付けた事についての話し合いが行われたのだが、それは数時間後の話である。

何はともあれ、私は彼と結婚出来てとっても幸せ。
待望の新婚生活の幕開けです!

あぁ神様、どうか暖かく私達を見守って下さいね。

彼とずっとずっと…永遠に結ばれますように…。



〜Fin〜
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