第11章 再チャレンジ
一通り泣いた後娘が一人増えた気分だわと言いながら持ってきた蒸しタオルで目元を暖めてくれる。
「勇利も昔はよく泣く子でね。拭いてあげないとかぶれたりで大変だったんよ。」
と言ったあと閃いたように
「そうだ!今日はこのままお父さんに任せてショッピングに行きましょ!まりはそういうの嫌がる子だったから憧れてたのよ!」
というとあれよあれよという間に車に乗せられて少し大きい大型ショッピングモールに連れてこられる。
もちろんお母さん位の人との買い物は初めての私
最初は戸惑いもあったもののいつの間にか買い物を楽しんで帰宅した私たち
一足先に帰っていた勝生勇利がただいまの声に「あっおかえりー」と返してくる
服に興味がなくラフな格好しかしてこなかった私を見て勝生勇利がドキッとした顔をすると
「エレーナさん どうしたんですかその格好?」
「へ、変かな。お母さんに見立ててもらったんだけど。」
と言うと否定の意を込めぶんぶんと顔を横に振る
「いやむしろ似合ってるというか。というか母の意外な才能に驚きというか」
と言われ
「あ、ありがとう」と照れる私と「当たり前よ」と胸をはるお母さん
そんな会話をしていると帰ってくるヴィクトル