第2章 置いていかないで
ヴィクトルが急に日本に行くと言い出した。
勝生勇利のコーチになりに行くって。
しかも飛行機の時間だけメールで知らせてきたものだからヤコフと大慌てで向かった。
ヤコフ「本当に行くのかヴィーチャ 今行ったら戻ってこれないぞ。今ならまだ間に合う」
エレーナ「そうだよ。なんで今なの。ねぇヴィクトル!!これからもよろしくってこの前言ってたじゃない。」
ヴィクトル「ごめんねヤコフ、エレーナ でももう決めたんだ」
エレーナ「決めたって。どうするの?戻ってこれないかもしれないんだよね?ねぇ」
ヴィクトル「どうするって勝生勇利のコーチになりに行くそう書いたろう。 戻ってこれなかったらその時考えるよ。」
エレーナ「そんな.....」
ヴィクトル「...... ダズヴィダーニャ 言うこと聞けなくてごめんね。ヤコフ、エレーナ じゃあもう行くよ」
エレーナ「待ってよ。置いていかないで。私を置いていかないで。」
ヴィクトルの影はどんどん小さくなって消えていった
いつまでも置いていかないでと口にする私を見てなだめ始めるヤコフ
ヤコフ「エレーナ落ち着かんか 癪だがあいつは言い出したら聞かない。もう諦めろ。そして忘れるんだ。お前が過去に囚われ続けるのなら辛いだけだ」
エレーナ「ふぇ...ぐずっ ヤコフ...うわーんn」
ヤコフ「お前が辛いのはわかる。だが1度帰ろう。な?」
エレーナ「...ぐすっ…うん」