第4章 あなたのことが嫌いです
勇利「わかってはいるんですけどなかなか上手くできなくって」
エレーナ「チェルスティーノ監督でしたよね。あまり縛り付けるイメージは無いですが。そんなに緊張しますか?」
と言われ気まずいというような顔をする勝生選手
勇利「えっとなんとかしなきゃって思うほど外堀を埋められるように動けなくなって言ってどんどんと。いろいろと僕に期待する人がいないってわかってるけど…」
ふむ。激弱ねこれは。猫にでも噛みつかれたらリンクから逃げそうなんて思ってもでも結局は逃げないとこみると根性はあるのね
エレーナ「あなたヴィクトルのこと好きなんでしょ?」
という突然な質問
勇利「うええええ!?!?」
エレーナ「好きなんでしょ?」と上からうだうだ言ってないで早く答えなさいよと威圧する私
勇利「....えっとまぁはい。」
エレーナ「じゃあヴィクトルのためだけに滑ってみれば?」
というときょとんとする勝生選手
勇利「えっ?ヴィクトルのため "だけ" に?」
エレーナ「そう。自慢じゃないけど私もあんまりメンタル強くなかったから。でも、パパやママのことを思って滑るより 大好きなヴィクトルのためだけに滑る方が上手くいった あなたも1度試してみる価値はあると思う」
少し考え込むと
勇利「....僕やってみます。上手くいくかわからないけど あの ありがとうございます」
エレーナ「いーえ ただあなたのスケート人生は応援するけどヴィクトルとの中は認めないんだからね!」
と文句をつけているうちに1日の終わりを告げる終了の合図が聞こえたのだった