第19章 ヴィクトルの決断
「だから 私の手を取って」
と差し出すと
「喜んで」と手を取り甲にキスをしヴィクトル顔を上げる
「エレーナ 俺と結婚して」と指輪を差し出すヴィクトル
驚いた顔をしていると
「これはまだ婚約指輪だけどいつか...そうだな 勇利が金メダルをとったら結婚してほしい。」
そう言われ
「うえええええええ!?!?!?!??」
と動揺する勝生勇利
思わずクスッと笑ってしまう。
「ちょちょっとヴィクトルそんな大事なこと僕に任せないでよ!」
「なぜ?勇利の経歴は俺のコーチとしての経歴でもある。」
と勝生勇利がだんだん可愛そうになってくるので
「ヴィクトル その辺で。」
と言ううとちょっと意地悪そうな顔が戻りこちらを向く
「ヴィクトルと結婚する時はあなたがまたGPファイナルで金メダルをとる時よ。 辞めた時と一緒と思っちゃダメ。今は勝生勇利だけじゃないユーリやJJもいるもちろん他のみんなも ブランクもあるし以前のように簡単には取れない。だからヴィクトルがまた再び頂点に立った時 異論はある?」
そういうと
「あぁもちろん。 イエスなんて今すぐ抱きしめたい」
「いいわよ」
と言うと熱い抱擁を交わす