第18章 目が覚めると
翌日には手術だから早めに帰ったリリアとヤコフ、勝生勇利
麻酔の関係もあり意識がはっきりと戻ったのは手術の翌日
朝の検診も終わって翌日には退院との事で荷物の片付けをしていると大きな音を立てて扉が開く
振り向き見つめるとヴィクトルがそこには息を切らして立っていた
近づき私の肩を掴むと
「どうして黙ってた!!」
と怒鳴りつける
「....なにを?」
と何についてかはわからないので誤魔化すと
「誤魔化すなあの時の子だろう」
と言ってきたので
「なんで知ってるの... マッカチンは?」
「マッカチンは大丈夫だ でもエレーナは大丈夫じゃないだろ?」
と言ってるので
「決めつけないで!ヴィクトルの子じゃないかもしれないのに。」
そういうと
「エレーナはそんな器用じゃない」
ときっぱり言われる
「なんで」
なんで今帰ってくるの
と思うと抱きしめられ
「肝心な時に居れなくてごめん」
と言われる
実際ほかの誰かとなにかしたわけじゃないけどこうやって私を信じて受け止めてくれるヴィクトルに涙が出る
その日の夜は病室にヴィクトルが泊まってくれておやすみのキスをしてくれて眠るまで手を握ってくれた