• テキストサイズ

―BLEACH― 月明かりの下 (R18)

第1章 声





時々、夢を見る。


自分の目が閉じているのか開いているのかもわからなくなるような、真っ暗な世界の夢。


夢の中の暗闇でしばらくじっとしていると、光源も無いのに、遠くに一筋の光が差す。
それが月の光だということは、初めてこの夢を見たときから何故か知っていた。

誘うように揺れる月光に近づくと、頭の中で声がした。


『凪』


私の名を呼ぶその声は、いつも寂しそうだった。


『俺の名を呼べ』


切実な声に胸が締め付けられて、涙が溢れる。
声の主…「彼」の名を呼ぼうと息を吸い込んで、




目が覚めた。

/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp