第2章 特訓
シュッ。
景色が変わった。
「おや♤」
ヒソカ……!!
ヒソカが数メートル先に立っていた。
「名前さん……アルカ……なん……で……来た!?」
ッ!!
足元に血まみれのキルアが倒れていた。
「キルアッ!!いやっ!いやあああああ!!!」
私は取り乱してキルアのそばに頽れた。
キルアッ!!!死なないで!!!お願い!!!
私は泣きじゃくってキルアの手を握った。
「名前さん……。俺は大丈……夫」
キルアが儚い笑顔で言った。
「ナニカ!!名前さんを俺らが居たホテルの部屋に連れていけ!!」
「あい」
キルアの強い声と共に私の手からキルアの手が消えた。
「キ……ル……」
そこは元居たホテルの一室だった。
私は空を掴んでいた。
足元には柔らかいベッドの感触。
「名前さんお姉ちゃん……」
アルカの心配そうな声。
「キル……アッ……」
私はベッドに顔をうずめて泣いた。
私達を守るため……!?
このままじゃキルアが死んじゃう!!
どうすれば……一体どうすれば……!!
!!!!!
アルカのおねだり!!!!!
そうよ!!!それしかない……!!!!!
「アルカちゃんっ!!」
「?」
「私がアルカちゃんのいうこと何でも聞くわ!!何でも言って!!」
アルカが私の凄まじい言い方にキョトンとしている。
「うーん……。お兄ちゃんを助けたいからお兄ちゃんを探すの手伝って!!」
アルカがそう言ってきた。
「うん!!」
おねだりを全てきいて必ずキルアを助けに行く!!!
待っててキルア!!!今行くからね!!!!!