第7章 麗質の女子会 *進撃の巨人*
本隊と合流して、壁の向こうへ帰る間にも、何体か巨人と遭遇した。
それでも大体は走行を止めずに突っ切り、離脱した少人数で巨人を削いだ。
帰り道で人数を減らすことなく帰還できたのは、いつ以来だろう。
全員を収容し終えた重い扉が閉ざされて、初めて生きた心地を取り戻す。
「!!」
「ぁ、サシャ!!」
お世辞にも多いとは言えない人数の帰還で、どこにいたのか気付かなかったのは不思議だったけど、こうしてまた生きて会えたことの前では、とても小さなことだ。
「無事だったんですね!良かったぁ~」
「サシャこそ!」
「もちろんですよ!あの話しの続きを聞くまでは死ねません!」
その割りに、目がウルウルしてるよサシャ。
よっぽど怖い目にあったんだろうと思う。