第3章 サバト? *邪神ちゃんドロップキック*
ブーーンガヤガヤガヤガヤガヤブーーン
「.....っ、またやっちまったんですの......ッ!右手が...っ、この右手がぁ.......っ!!」
カァー、カァー
「ゆりねに殺されるぅぅぅ......」
滝のような涙を垂れ流しながら、夕暮れの神保町を這う邪神ちゃん。
今日も、ゆりねから渡された食費を全額パチンコに注ぎ込み、無一文になったのだ。
「邪神ちゃん、見っけ」
「ぅん?....!!!」
魔界から現世へと来たは、邪神ちゃんが這いずった跡の微妙な粘液の乾きを辿って、追いかけてきていたのだ。
「こんなとこにいたのね。ゆりねって、邪神ちゃんを呼び出した魔女?」
「そぉ~なんですのッ!花園ゆりね!遊び半分にユルッと悪魔召喚した、極悪非道の悪女ですのッ!......って、何でお前がここに?」
「邪神ちゃんが作った借金の催促に来たのよ。魔界のどこにもいないから、バブーに聞いたの」
「ベゼル・バブー....!あんのバカ蝿男、ぺらぺら喋りやがって....ッ!」
魔界に帰れず、パチンカスに成り下がった邪神ちゃんは、クソニートとなってメデューサに集り、雪女の妹・浩司から巻き上げ、その他にも自分より弱い悪魔から金を吸い上げては、パチンコでスッテンテンになっていた。
「で?いつ返してくれるわけ?」
「金は返す!(パチンコで勝ったらな!)」
「......あ゙?」
「げ....っ!(こいつ、頭の中が読めるの忘れてたんですのッ!)いっ、いやぁ~....あはは?」
「....笑って誤魔化してんじゃねぇぞ、クソ悪魔。=ピーーー=して=ズキューン=して=バキューン=されてぇのか?ぁ゙あぁんッ!?」
「お前それ、放送コード載せられないヤツ......。っ、とっ、とりあえず帰るんですのッ!」