第1章 一夜の過ち
「はぁはぁっ…
好きだよ…。
待って、ダーメ、
終わりじゃないよ。
足りないから。
ね?もう一回。」
甘えるように彼は
私に何度も
優しいキスをしてくる。
出したばかりの彼の自身が
また硬くなるのを感じた。
私が、
ずっと片思いしていた彼は
精力絶倫だった。
ひょいと軽く
持ち上げて寝室に
連れていくと、
逃すまいと、
彼はまた腕を
掴んで手を離さない。
ベッドで私は何度も何度も
彼が満足いくまで
抱かれ続けた。
何回イカされたのか
もう数えていない。
解放されたのは
翌日になっていた。
「そうだ、
一緒に婚姻届取りに行こうよ。
あ、指輪も、いるよね。
家も考えないとなー」
そうキスをしながら
私に聞いてくる。
まさかの展開に
私は頭が追いつかない。
(おかしいよ、
私の方が
好きだったはずだよね、
なんかおかしくない!?)
「カカシ、変だよ、
どうしたの?」
「え、変?いつもの俺だよ?
んー、実は独占欲強いかもね。」
そう言って笑って
甘えてくるのだ。
撫でて欲しいのか
頭を近づけてくる。
よしよしと撫でると、
満足したのか
ニコニコしている。
いつものクールで
知的な彼は
どこにいったのだろう。
というか、
こんなに余裕がない彼を
私はみたことがない。
しかし、
私は
たまらなく
愛しく感じた。
「カカシ、大好き…」
(だけど、凄い人を
好きになってしまったなぁ。)
そんなことを
感じながら目をつむり
眠った。