第5章 アクシデントの活かし方(蘭丸BD)/口づけの意味02 〈完〉
~蘭丸side~
その後、無事に名だたる武将を吊り上げ
なんやかんやで
葵様に護身術を正式に教えることになった。
まぁ
家康様の相変わらずの天邪鬼な言葉が後押しになったと思う
葵様にあんな悲しそうな顔をさせたのは嫌だけど、、、
これ以上家康様と仲良くなって欲しくないから、良かったって思ってしまったのは葵様には内緒だ
家康様、、いや他の人達も葵様を見る目に「ある感情」が潜んでる
だから、気をつけないと!
俺だって葵様が大好きなんだから
そもそも家康様は全然周りに優しくしないのに妙にモテるんだよね
城でも城下でも隠れファンが多いのも気に食わない!
信長様達だって家康様には甘いし
本当は優しい人だっていうのが分かってるから俺も好きだけど…
葵様は絶対譲れない
「蘭丸君?おまたせ」
信長様が用意してくださった着物に着替え武道場で待っていると
自分の南蛮風の忍びの着物と対になるような
くのいち姿の葵様が入ってきた
かっ可愛い!!
濃い桜色の丈の短い着物でヒラヒラしていて可愛い!
「葵様!すっごく可愛いね!!」
「ありがとう!蘭丸君もとってもカッコいいよ!」
「ありがと!葵様可愛すぎてこまるなー」
「じゃーとりあえず、護身術学ぶのと体力をつけるのを一緒にした方がいいと思うんだよね。
だから、先に簡単な運動してから始めよっか!」
「うん、よろしくお願いします!」